ギャンブルで必ず負ける方法というものが存在するので、説明してみる。
次のようなゲーム(ギャンブル)を考える。
ただしコインが裏表が出る確率は1/2である。
このゲームを繰り返し行った場合、必ずまけること、つまり所持金が0にすることはできるだろうか?
答えはYesである。
このゲームで負けることは容易である。
その方法は負けるまで所持金を全額かけ続けるという方法である。
なぜこの方法で必ず負けるかは自明かもしれないが、コインを投げて予想が的中する確率は1/2なので、すべてのゲームで勝利する確率は回を重ねるごとに、50%, 25%, 17.5%, ...と小さくなっていく。 無限にギャンブルを続ければ、いずれ負けて所持金は0になる。
つまりこのようなかけ方をすればいずれ、財布をすっからかんにすることができる。やったー。
しかし、中にはギャンブルを観察して、このギャンブルで使われるコインは表が若干出やすくて、表は2/3の確率で出るんだという情報を掴んでいるかもしれません。
このような何らかの予想をもとにお金を掛けるゲームという意味で、この状況の方が実際のギャンブルに近いかもしれませんね。
このような条件であっても、確率は変わりますが、必ず負けることが出来ます。
表のほうが出やすいの、表にかけ続けた場合、すべてのゲームで勝てる確率は66%, 44%, 29%, ...と小さくなっていきます。
このように買った額を全額かけ続けるかけ方では、100%勝てる場合以外では必ず負けることになります。
そんなことしないよ、と思うかもしれませんが、割とやっちゃいがちなリスキーな行為な気がします。 たとえば、競馬で前回あたったから次は掛ける額を倍にしようとか、株やFXで儲かったから全額使って別の投資をしようとか。 ギャンブルやトレードをしてると多分これと似たような状況があると思うので、このパターンにはまらない用に気をつけたいです。
ソフトウェアエンジニア。趣味は競馬、写真、ゲーム。
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